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Rainy Valentine

… 窓の外をみやると、雨がやんでいた。
あんなに降ってたのに… 先輩が部室を出た後につづく。


そのまま先輩の後ろについていこうかと思ったが…
今日は勇気をだして、隣に並んで歩いてみた。

いつもより距離を縮めたら、先輩は少し驚いていたが、 目が合うと口を抑えて前を向いた。


(先輩、照れてる…)

これからは、先輩の車の助手席にのせてもらえるかな?
これまでのもどかしい関係は、今日で終わりを告げたのかもしれない。

鎧塚「その…改めてよろしくな、○○」
私「はい!」

互いの手の甲が触れ、 どちらからか、そのまま私たちは手を繋いだ。


辺りはすっかり暗くなり、 夜空には星が輝いている。
静まり返った校内には人気もなく、雨に濡れた道が校内の街灯に照らされる様子もどこか幻想的に感じる。

ずっと彼の背中を追いかけてきたけれど、 これからは二人で一緒に新しい景色を見ていけるのかな。

新しい未来への期待が、心を躍らせたのだった。

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